カンジダ症の正しい知識

産婦人科領域のカンジダ感染症について教えて下さい!産婦人科領域のカンジダ感染症、膣カンジダ症の原因、症状、検査、治療について

投稿日:2017年7月31日 更新日:

カンジダは真菌、つまりカビの一種です。
産婦人科領域では膣カンジダ症が非常にポピュラーです。
カンジダ自体は皮膚などに存在する繁殖力は弱い常在真菌です。
通常、膣内は酸性に保たれて、善玉菌が繁殖し、病気をもたらす菌が増えにくい環境に整えられているため、普通の免疫力さえあれば、増えて症状を来すことはありませんが、免疫力が落ちた場合に膣内で増えて症状を来します。
このようなタイプの感染症を「日和見感染症」といいます。

膣カンジダ発症の原因

膣カンジダの主な原因は以下のものがあります。

  1. 身体的、精神的ストレス
  2. 妊娠、月経、ピル内服などによる性ホルモンバランスの乱れ
  3. ステロイドなどの免疫抑制剤の内服
  4. 抗生物質の内服による膣内善玉菌の減少
  5. 通気性の悪い素材の下着の着用、おりものシート、生理用ナプキンの長期装用

→真菌であるカンジダは湿度の高い環境を好みます。

 

 

膣カンジダの症状

外陰部と膣内に強いかゆみを生じます。
おりものの性状が変化し、白いカッテージチーズ様のおりものが大量に出ます。

 

膣カンジダ症の検査

膣カンジダ症はおりものが非常に特徴的なので、膣内でのおりものの観察だけである程度の診断がつきます。
確実な診断はおりものの一部を採取し、培養検査を行い、カンジダ菌が確認されることで下されます。

 

膣カンジダの治療

膣カンジダの治療には以下のものがあります。

  1. 膣内洗浄を行い、膣内のカンジダ菌量を減らします。
  2. 膣の深いところに抗真菌薬の膣錠を挿入します。
    浅いところに挿入すると、おりもので薬効成分が流されてしまい、膣の深いところに繁殖したカンジダ菌を治療できません。
  3. 外陰部の炎症、痒みについては抗真菌薬の軟膏を塗布して治療を行います。膣カンジダとよく似た別の婦人科感染症、疾患もあるため、治療は産婦人科通院が基本ですが、現在は過去に膣カンジダ症と診断された方で症状が再発した方は市販の抗真菌薬の膣錠を購入する事が認められていますので、クリニックにどうしても通えない方や、連休中に発症した方などは利用されてもよいかと思います。

-カンジダ症の正しい知識

執筆者:

関連記事

カンジダ症は簡単にうつってしまうの?カンジダ症をうつす、うつさないために出来ること

カンジダという名前を聞いたことはあるけれど、実際にはどのようにうつるか、またどのような症状が出るかということを知らない人は多いのではないでしょうか。今回はいつ感染をしてもおかしくないカンジダ症について …

男性でもカンジタ症になる?性器に異変があればその可能性も!亀頭がかゆい!それはカンジタ症の可能性?

  男性のあそこに異変?そんなときはカンジタ症の可能性が?   男性もカンジタ症になることをご存じですか。 女性がなるとされている感染症ですが、男性も性器を清潔にしておかないと感染する可能性 …

もしかしてガンジダ?市販薬はあるの?

20代の女性です。最近、下着に白いかすのようなものがついています。おりものかなとおもったのですが、色が白くて、豆腐のかすのようです。もしかしたらガンジダなのかなと思います。どんな薬を使えば治るのでしょ …